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2008年07月06日

バランス…再考

成功はやって来ない、
自分で掴む物だ。

   マーヴァ・コリンズ(女性教育家)

こんばんは、再来週の勉強会に向けて、まぁ色々文献や本など読んで、バランスについてのスライド作り中です。

考えてみれば一年目から運動制御とか姿勢制御については常々自分の中でのトピックになってた気がする。もちろん、一年目の自分に比べたらその辺については色んなことを言えるようになった気がしますが、まだまだ答えは出ていません。


患者さん(というよりヒト)が自立した生活を送るためには、
”転倒”
は大きな阻害因子になるでしょう。もちろんそれだけではないですけれども。まず移動、という観点に関しては、ですが。


そのために多くのセラピストは荷重時の膝折れや骨盤の後方への偏位をなくすために筋力増強をしたり、またあるセラピストは足底感覚の識別能力の改善に取り組んだりします。端坐位や立位でのバランス訓練もそうでしょう。


でもそんなに筋力がいるか?ということも考えたりします。うちらは実際動作場面で筋トレのときのように努力性に筋活動を起こしたりはしていません。ものすごく痩せているモデルさんでもファッションショーで膝折れとか体幹前傾などは出現しません。むしろモデルさんはすごく無駄のないきれいな姿勢をとっているように思います。

でも筋トレすればバランスは改善する場面に出会います。これは筋力が改善したのでしょうか。というかその日のアプローチで変化しているのであればそれは筋肥大により筋出力の増加ではないんじゃないかと思います。

例えば大腿骨頚部骨折で人工骨頭ope後の方で立位や歩行時に骨盤が傾いていたりope側の片脚立位や立脚期に明らかに不安定な方がいたとします。多分MMTでやっても股関節周囲は弱いことが多いでしょう。

例えばその方に股関節周囲の筋を使うトレーニングをしたらその日のうちにSLRなどの運動ができる方もいますよね。そんな急に筋肉つくの?って話しですよね。
視点を変えれば、股関節、というボディイメージと、股関節を動かすという運動イメージのトレーニングを行った、とも言い換えられます。ope後の創部の痛みや人工物が入っている不安など→極力動作場面で患側下肢は利用しない動作パターンになっている、のであればボディイメージ・運動イメージはope前とは違うものになっている可能性があります。
だから股関節部の運動、という感覚を入力し、それに患者さんが気づくことができれば、ボディイメージ・運動イメージの中に股関節、というものを参加させることができるようになるかもしれません。


本や文献を読むと、様々な要素の影響からバランスは構成されていることが分かります。最近うちが読んだ文献でもバランスをとる、という戦略は各個人違う、という当たり前のことですが書いてありました。臨床を経験していれば至極当然のようですが、何故か座位や立位でのバランス訓練は患者さんが変わっても同じようにやっていたりします。そこにすごく矛盾を感じたりします。


ダイナミカルシステムアプローチを取り入れたバランスのコントロールの文献もよく目にしますが、それもバランスの要素は環境や文脈、そして個人の特性によっても視覚・前庭・体性感覚・筋収縮などの要素間でどれが優位になるかなどのパラメータは変化していると言われています。これも納得できますよね。夜暗い道を歩く時は、日中よりもより視覚情報を優位にして暗い中から目印を探すのか、逆に聴覚情報なども利用しながら周囲の状況の情報を集めようとするのか、みたいな話しですね。


というように、患者さんそれぞれにバランス障害の捉え方は違って当然になってきますよね。

まぁ27の勉強会ではじゃあまずどんな要素があんねん、ってとこからお話しをさせていただいて、あとは皆さんの担当した患者さんの話しなどからディスカッションと実技でやっていこうかな、なんて考えていますんでよろしくどうぞ★
posted by 管理人 at 23:41| 愛知 霧| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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